中学校の通知表の仕組み

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です! 

千葉県私立高校入試まであと70日を切り、公立高校入試まであと100日を切りました!

先日知り合いの塾関係の人と通知表の評価に関しての話が出て、勉強会を兼ねて色々と話をしてきました!

そこで今回は私立・公立どちらの入試でも必要になる通知表の評価についてのお話をしようと思います。

実は通知表の評価は2002年頃(ゆとり教育)を境に変化した歴史があります。

それは

と変化しました!

つまり現在の評価方法は絶対評価が基本となっています。

では実際千葉県の中学校では通知表の評価がどのようになっているのかを含めて解説していきます。

1.相対評価と絶対評価

まずは評価の違いを改めて簡単に比べてみましょう!

相対評価とは

5・4・3・2・1の人数の割合が決まっている評価法になります。

例えば

5➡7%、4➡24%、3➡38%、2➡24%、1➡7%

のようにあらかじめ割合が決まっています。

その場合1学年の生徒が200人であれば、

5:14人、4:48人、3:76人、2:48人、1:14人

というように振り分けられます。

そのため、たとえテストで90点がとれても91点以上の生徒が14人以上いれば評価は「4」となってしまいます。

絶対評価とは

5・4・3・2・1の人数の割合が決まっていない評価法になります。

仮に、

80点以上➡5、60点以上➡4、40点以上➡3、20点以上➡2、19点以下➡1

と設定します。

そうすると、たとえ80点以上とった生徒は全員5がもらえます!

そのため「3」より「5」の生徒の方が多くなったり、学年で1が全くいなかったりすることがあります。

※今回はわかりやすくするためテストの点数だけで例を載せてあります。

相対評価も絶対評価のどちらもテストの点数だけでなく授業態度・発表・提出物を総合して成績がつけられるため、テストの点数だけで決まるわけではありませんのでご注意ください。

2.千葉県の通知表の評価

では千葉県の通知表の評価はどのようになっているのでしょうか?

いくつかの時期に分けて比較しながら紹介していこうと思います(年度ごとにそれぞれ5・4・3・2・1がどのくらいの割合に分布してるかをまとめたもの)。残念ながら相対評価の時代の正確な資料は手に入らなかったため、絶対評価の時代のみの比較となりますが、興味深い結果となっています。

絶対評価のため均等な割合になっていないことは一目瞭然で、「1」の生徒はかなり少なくなっています。

しかしここで気になるのは、平成26年度・令和2年度と令和5年度の違いです。

平成26年度・令和2年度はどの科目も「3」の生徒の割合が一番多く、高い方は「4」➡「5」となるにつれて、低い方は「2」➡「1」となるにつれて割合が減っています。

綺麗な別れ方ではありませんが、若干相対評価のような感じがます。

それに比べて令和5年度では「3」が一番多いのは変わりませんが、「5」の割合が増えただけでなく「4」よりも「5」の割合が多い科目まででてきました。

絶対評価のため令和5年度の評価におかしいことはないのですが、比べていくと平成26年度・令和2年度とは異なっていることが分かります。

実は絶対評価とはいえ通知表の成績が入試に使われるため、甘くつける学校が有利にならないよう千葉県の基準を決めて調整が行われていました。

それが令和2年度を最後に調整がなくなり、このような変化が生まれたのだと考えられます。

それでは千葉県以外ではどうなのでしょう。同一年度の愛知県と東京都の評価を比較して見ていこうと思います。これもまた興味深い結果となっています。

千葉県は令和4年度には調整がなくなっているため、令和5年同様に「4」よりも「5」の方が割合が大きい科目が存在します。

しかし愛知県や東京都を見てみると、昔ながらの綺麗な相対評価ではありませんが、「5」の生徒は比較的多くなく、「3」➡「4」➡「5」と綺麗に割合が減っていることがわかります。

つまり千葉県は「5」を取れる可能性が、他県に比べて大きいということが分かりました。

もちろんテストの点数がすべてではありませんが、千葉県は「頑張れば成績を上げやすい」と捉えることもできますし、「勉強が得意な子はみないい成績がもらえる」と捉えることもできるということです。

今回使用したデータはあくまでも県内の中学校を総合的にまとめたものになります。

学校ごとに割合が極端に異なっているところもありますので、実際に通われている学校のデータを確認しておくとよいと思います。

3.どのように通知表の評価が使われる

次に通知表の数字がどのように入試に使われるのか。私立入試と公立入試に分けてお伝えします。

私立高校入試

原則

が使われます。

ほとんどの高校(全ての高校ではありません)が単願・併願どちらにおいても、通知表の数字で推薦が取れるかどうかが決まります。

各学校基準点というものが決まっているため、その数値を越えていると推薦が取れます。

但し注意点として

1.原則といったのは、以前コロナ禍では中2の成績が使われたことがあります。

2.評定が一番の基準になりますが、その他欠席日数や部活動など1年生の時からの評価が加味される学校も一定数あります。

3.基準点が超えていない場合でも、取得検定や皆勤などで加点されることもあります。

4.基準に達しない場合でも一般入試で受験することが可能です。

公立高校入試

全ての高校で

が使われます。

詳細はこちらをご確認ください!

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4.大学入試との関係

最後におまけで、大学入試と通知表の関係についてです。

現在推薦入試で入学する生徒が半分以上になっていますが、その中でも学校型選抜では通知表の数字の平均➡評定平均の基準が設けられています。

そのため極端に言うと、通知表の数値で合否が決まる!と言えなくもありません。

もちろん実際はその他いろいろな要素がありますが、それだけ重要という事を覚えて高校に進学しておくとよいでしょう。

大学の推薦入試については今後blogで紹介しようと思います!

以上となります!

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