千葉県公立高校入試のしくみ【2023年版】
鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です!
いよいよ千葉県の公立高校入試まで約100日となりました。
ここで改めて千葉県の公立高校入試ってどんな仕組みになっているのか、確認していこうと思います。
※今回追検査、二次募集に関する詳細は省略させてもらいました。
日程
令和3年度入試より入試が一本化となり日程の変更がありました。
願書提出➡2月上旬(3日間)
志願変更➡2月中旬(2日間)
学力検査日➡2月20日頃(2日間)
追検査受付➡2月下旬
追検査日➡追検査受付後数日後
合格発表➡3月上旬
その後入学候補者が定員に足りていない場合は2次募集(3月中旬までになかけて)が行われます。
今年度入試の日程は以下の通りです。
願書提出➡2024年2月6日㈫・7日㈬・8日㈭
志願変更➡2024年月14日㈬・15日㈭
学力検査日➡2024年2月20日㈫・21日㈬
追検査受付➡2024年2月26日㈪・2月27日㈫
追検査日➡2024年2月29日㈭
合格発表➡2024年3月4日㈪
学区
千葉県の入試学区は以下の9つに分かれています。
第1学区 | 千葉市 |
---|---|
第2学区 | 市川市 船橋市 松戸市 習志野市 八千代市 浦安市 |
第3学区 | 野田市 柏市 流山市 我孫子市 鎌ヶ谷市 |
第4学区 | 成田市 佐倉市 四街道市 八街市 印西市 白井市 富里市 印旛郡内全町 |
第5学区 | 銚子市 香取市 匝瑳市 旭市 香取郡内全町 |
第6学区 | 東金市 山武市 大網白里市 山武郡内全町 |
第7学区 | 茂原市 勝浦市 いすみ市 長生郡内全町村 夷隅郡内全町 |
第8学区 | 館山市 鴨川市 南房総市 鋸南町 |
第9学区 | 木更津市 市原市 君津市 富津市 袖ヶ浦市 |
全日制普通科は志願に関して学区制限があり、『志願者及び保護者の居住する市町村が属し、かつ志願者の在籍あるいは卒業した中学校の所在する市町村が属する学区』と『その隣接する学区』の高校のみ志願が可能となります。
但し女子校(千葉女子高校及び木更津東高校)、専門学科、総合学科、定時制及び通信制は学区制限がなく、県内全域から志願可能となっています。
志願者の受験可能学区は以下の通りとなります。『●』がついている学区が受験可能となります。
居住学区 | 高校所在学区 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1学区 | 第2学区 | 第3学区 | 第4学区 | 第5学区 | 第6学区 | 第7学区 | 第8学区 | 第9学区 | |
第1学区 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
第2学区 | ● | ● | ● | ● | |||||
第3学区 | ● | ● | ● | ||||||
第4学区 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
第5学区 | ● | ● | ● | ||||||
第6学区 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
第7学区 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
第8学区 | ● | ● | ● | ||||||
第9学区 | ● | ● | ● | ● |
また、市立高校に関する学区は学校ごとに設定されており、以下の通りとなります。
千葉市立千葉 | 普通 | 千葉市内のみ可能(本人及び保護者が千葉市内に居住する者) |
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理数 | 県内全域から可能 | |
千葉市立稲毛 (令和6年度入試) | 普通 | 千葉市内 |
国際教養 | 県内全域 | |
習志野市立習志野 | 普通 | 第1・第2・第3・第4学区の市町(県立高校と同じ) |
商業 | 県内全域 | |
船橋市立船橋 | 普通 | 第1・第2・第3・第4学区の市町(県立高校と同じ) |
商業 | 県内全域 | |
体育 | 県内全域 | |
松戸市立松戸 | 普通 | 第1・第2・第3・第4学区の市町(県立高校と同じ) |
国際人文 | 県内全域 | |
柏市立柏 | 普通 | 第2・第3・第4学区の市町(県立高校と同じ) |
スポーツ科学 | 県内全域 | |
銚子市立銚子 | 普通・理数 (くくり募集) | 第4・第5・第6学区の市町(県立高校と同じ) |
検査内容
学力検査
国語・数学・英語・理科・社会の5教科の筆記テストを実施。
国語・・・100点満点 試験時間50分 聞き取り問題あり
数学・・・100点満点 試験時間50分 作図問題あり(コンパス・三角定規用意)
英語・・・100点満点 試験時間60分 リスニング問題あり
理科・・・100点満点 試験時間50分
社会・・・100点満点 試験時間50分
合計500点満点 ※地域連携アクティブスクールは3教科(国・数・英)
各高校が定める検査(学校設定検査)
面接、集団討論、自己表現、作文、適性検査、学校独自問題、その他の検査のうちからいずれか一つ以上の検査を実施。
(1) 面接・・・学習活動や学校生活に対する意欲・関心、あるいは、一般常識等を問う検査。
(2) 集団討論・・・複数の受検者に対して、同一のテーマを与え、司会者を定めないで自由に討論をさせる検査。
(3) 自己表現・・・決められた時間内において、あらかじめ受検者が申告するなどした実施形態によって発表をさせる検査。
(4) 作文・・・指示された題名のもとに(自由に書かせることを含む。)文書を作成させる検査。
(5) 小論文・・・ある文章や資料等を与え、その全体又は一部について問い、受検者のものの考え方等をみる検査。
(6) 適性検査・・・専門学科が、その特色に応じて行う実技等の検査で、各学校が指定する実施形態によって行う検査。
(7) 学校独自問題による検査・・・基礎・基本の定着をみる問題、思考力・応用力をみる問題又は教科横断的な総合問題による検査。
(8) その他の検査・・・(1)~(7)以外で、あらかじめ学校が示した方法による検査。
例 県が作成する思考力を問う問題、集団に課題を与えて、活動を観察する検査(集団適性検査)
時間割
本検査 | 第1日 | 第2日 | ||
---|---|---|---|---|
9:30 9:30~ 9:50 9:50~10:05 10:20~11:10 11:40~12:30 12:30~13:15 13:25~14:25 | 集合 受付・点呼 注意事項伝達 国語 数学 昼食・休憩 英語 | 9:30 9:30~ 9:50 9:50~10:05 10:20~11:10 11:40~12:30 12:30~13:15 13:25~ | 集合 受付・点呼 注意事項伝達 理科 社会 昼食・休憩 学校設定検査 |
選抜方法
学校ごとに細かく異なっているので、ここでは簡易版として説明をしていきます。
基本的選抜方法(令和5年度入試は全日制全体の約90%がこの方法)
基本的にはこちらが標準的な選抜基準となります。必ずどの選抜方法で評価するかわかるようになっているので確認をしておきましょう。
選抜のための各資料の得点を合計した「総合点」に基づき総合的に判定する。選抜の資料の配点は各高等学校において別に定める。
選抜は次の4つの資料で行われる。それぞれ数値化し、合計した「総得点」に基づいて合否を決める。
学力検査の成績+調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表)+調査書中の記載事項+学校設定検査の結果
【学力検査の成績】
1教科100点×5教科=合計500点
※但し理数及び国際関係に関する学科では、特定の教科を1.5倍又は2倍した値をその教科の得点とみなすことができる。
令和5年度入試での配点
県立船橋高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
県立柏高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
佐倉高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
佐原高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
匝瑳高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
成東高校・・・理数科(数学と理科が1.5倍)
松戸国際高校・・・国際教養科(英語が1.5倍)
流山おおたかの森高校・・・国際コミュニケーション科(英語が1.5倍)
成田国際高校・・・国際科(英語が1.5倍)
東金高校・・・国際教養科(英語が1.5倍)
市立稲毛高校・・・国際教養科(英語が1.5倍)
市立松戸高校・・・国際人文科(英語が1.5倍)
【調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表)】
国語・数学・英語・理科・社会・音楽・保健体育・美術・技術家庭科の9教科×1~5の5段階評価=45点満点
45点×3年分=135点満点
ここに各高等学校が定めるKの数値を乗じ「調査書の得点」とする。Kの数値は原則として1とし、各高校において0.5以上2以下の範囲内で定める。
調査書の得点=必修教科の全学年の評定合計値(135点満点)× K(0.5~2、原則1)
【調査書中の記載事項】
調査書中の記載事項(部活動、生徒会活動、英語数学漢字検定など)について、各高校が50点を上限として加点することができる。
【学校設定検査の結果】
各高校が設定した検査数により決められる。
設定した検査数が1つの場合…………10点以上100点以下
設定した検査数が2つ以上の場合……合計得点の上限150点
※専門学科は適性検査を2つ以上実施し、さらに面接を実施する場合は面接の配点を50点を上限とし、かつ学校設定検査の合計得点は200点を超えないようにする。学校設定検査を県が作成した思考力を問う問題にした場合の配点は100点。
【基本的選抜方法まとめ】
学力検査の成績 | 調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表) | 調査書中の記載事項 | 学校設定検査の結果 | 総得点 |
100点×5教科=500点 (理数及び国際関係に関する学科では、特定の教科を1.5倍又は2倍可) | 135点×K (K=0.5~2:原則1) | 0~50点 (部活動、生徒会活動、英数漢検定など) | 1検査:10点~100点 2検査以上:上限150点 (適性検査2つ以上+面接実施の場合は面接50点まで、 合計得点の上限は200点。県が作成した思考力を問う問題は100点) | 学力検査の成績 +調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表) +調査書中の記載事項 +学校設定検査の結果 =合計点 |
2段階による選抜方法[学校の特色を重視した選抜方法](令和5年度入試は全日制の約10%がこの選抜方法)
特定の高校のみ対象となる方法で、必ずこの選抜方法を実施する学校がわかっているようになっています。注意点として、この選抜方法は入学予定者の全生徒が対象にはならず、入学予定者の一部がこの選抜方法で選ばれ、その他の生徒は上記の基本的選抜方法で選ばれます。
上記の「基本的選抜法方」に加えて各高等学校の特色を重視した選抜を行うといった2段階の選抜を行うことができる。2段階の選抜を行う場合、選抜する人数は募集人員の20%以下とする。
例:入学予定者数320名の場合、2段階のよる選抜方法で選抜される人数は320×0.2=64名が上限となる。
令和5年度入試で2段階による選抜方法を導入した学校・学科
千葉高校・・・普通科
若松高校・・・普通科
幕張総合高校・・・総合学科
市立習志野高校・・・普通科
市立船橋高校・・・普通科
松戸六実高校・・・普通科
四街道高校・・・普通科
佐原高校・・・普通科・理数科
成東高校・・・普通科・理数科
一宮商業高校・・・商業科・情報処理科
大原高校・・・総合学科
安房高校・・・普通科
木更津高校・・・普通科・理数科
君津高校・・・普通科
京葉高校・・・普通科
【選抜方法の内容】
2段階目の選抜では、まず1段階目の基本的選抜方法で得点(数値)化する。
次に学力検査の成績・調査書中の全学年の評定合計値(通知表)・調査書中の記載事項・学校設定検査の結果に、次のk1、k2、k3、k4の数値をかけた得点を、選抜の資料とする。
k1 ・・・調査書中の全学年の評定合計値にKをかけた数値にかける係数
k2 ・・・ 調査書中の記載事項の加点にかける係数
k3 ・・・学校設定検査の得点にかける係数
k4 ・・・ 学力検査の得点(特定の教科を1.5倍又は2倍した得点も含む)にかける係数
k1・k2・k3の数値はそれぞれ1以上とし、各高校が定める。またk1、k2及びk3をかけた後の各配点は、「基本的選抜方法」のそれぞれの上限を超えてはいけない。また、k4の数値については1以上1.5以下とする。
調査書中の全学年の評定合計値(通知表)の上限・・・(Kの数値が2の場合の)270点
調査書中の記載事項の上限・・・50点
学校設定検査の得点の上限・・・1検査の場合100点、2検査以上の場合150点、適性検査2つ以上+面接の場合200点
【2段階による選抜方法の例/募集人員320名】
◆1段階目の選抜(基本的選抜方法) 募集人員の80%、K=1、学校設定検査:面接
次の表の各配点及びそれらを合計した総得点に基づいて、募集人員の80%(256名)までを選抜。
学力検査の成績 | 調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表) | 調査書中の記載事項 | 学校設定検査の結果 | 総得点 |
100点×5教科=500点 | 135点×K 135点×1=135点 | 25点 | 30点 | 690点 |
◆2段階目の選抜(学校の特色を重視した選抜方法) 募集人員の20% k1=2、k2=2、k3=3、k4=1.5
募集人員の残り20%(64名)については、次の表の各配点及びそれらを合計した総得点に基づいて選抜。
学力検査の成績 | 調査書中の必修教科の全学年の評定合計値(通知表) | 調査書中の記載事項 | 学校設定検査の結果 | 総得点 |
100点×5教科×k4 100点×5教科×1.5=750点 | 135点×K×k1 135点×1×2=270点 | 25点×k2 25点×2=50点 | 30点×k3 30点×3=90点 | 1160点 |
※全て2023年11月現在の情報となっています。
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