2022高校教科書改訂(数学A)
鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です。
今回は高校の教科書改訂についてお話しさせていただきます。今回は10年ぶりの大改定により、科目名や学習内容も大幅に変更になります。そのなかでも多くの方が学習することになる数学Aについて改定内容を見ていこうと思います。
まずこれまで「整数の性質」の名で通っていた項目がなくなり、「数学と人間の活動」という項目が新設されます。これは「数学活用」の内容を分割し、数学Aに移ってきた影響です。
ただし内容としてはこれまでの整数の性質で扱っていた「整数の約数や倍数、ユークリッドの互除法や二進法」などについては引き続き学習します。一方「分数が有限小数や循環小数で表される仕組み」は数学Ⅰに移動となります。
それ以外では数学Aの確率に「期待値」が復活します!前回の改定時にあまり学習されない数学Bの確率の方に移動になり日の目を見ることがなくなっていましたが、個人的には確率の学習の中でも好きな内容です。
また確率では「論理的な確率及び頻度確率」が新しく追加されます。
頻度確率
確率を一様な実験を無限回繰り返したときの相対頻度の極限と考えるものである。例えば,さいころの 1 の目が出る確率は,「さいころを無限回投げたときに 1 の目が出る頻度」となり,大数の法則により,その値が 1/6 になると考えられる。
他と比べると小さな変更にとどまっているかもしれませんが、この小さな違いを無視しては指導はできません。教科書改訂によって市販の参考書も新版が登場してきていますが、現高1・2生は無駄な勉強をしないためにも注意しなければなりません。昔から販売されている、同じ名前の参考書を買う前にいつの出版か、よーく確認してみましょう!