令和5年度千葉県公立高校入試平均点分析(理・社)
鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です!
引き続き令和5年度千葉県公立高校入試結果についての内容です。
今回は理科・社会の2教科の詳細を分析していこうと思います。
理科
点数配分
●物理・・・25点
●化学・・・25点
●生物・・・25点
●地学・・・25点
となっています。
点数配分に関しては前年と同じ構成でした。理科は10年以上パターンが固定されています。
正答率分析
●正答率50%以上の問題・・・69点分
●正答率20%以下の問題(10%以下の問題も含む)・・・3点分
●正答率10%以下の問題・・・3点分
となっていました。
平均点が約61点のため、正答率50%以上の問題が全て解けると仮定すると平均を大きく上回ることができます。
逆に正答率が10%台の比較的難しい問題はなく、正答率10%未満の問題が3点分(1問分)しかなく、全体的には解きやすい問題だったと言えます。
その影響もあり、今回の平均点は2011年度以降で最も高い年となりました。
今年の理科の問題で一番注目した問題は大問2の(2)cの問題です。

唯一の正答率10%以下の問題ですが、理科は毎年物理の問題が難しい年に平均点が低くなる傾向があります。
社会
点数配分
●総合問題・・・12点
●地理・・・31点
●歴史・・・31点
●公民・・・26点
となっています。
点数配分に関しては前年と同じ構成でした。新型コロナウイルスの影響によって大問数が減った2021年度を除き、社会の出題パターンは固定されています。
正答率分析
●正答率50%以上の問題・・・61点分
●正答率20%以下の問題(10%以下の問題も含む)・・・11点分
●正答率10%以下の問題・・・4点分
となっていました。
平均点が約55点のため、正答率50%以上の問題が全て解けると仮定すると平均を上回ることができます。
一方正答率が20%以下の比較的難しい問題が11点分しかないため、理科同様比較的点数の取りやすい問題となっています。
2011年度入試意向で比較すると平均点が40点台になった年は2年だけしかなく、2015年度以降は1度もありません。そのため、社会は比較的点数も安定していて、かつ点数の取りやすい科目と言えます。
今年の社会の問題で一番注目した問題は大問5の(4)の問題です。

唯一の正答率10%未満の問題で、日本が満州国をどのように収めていたのかという問題です。この問題では「元首」という言葉の意味を知らなかった生徒も多かったのかもしれません。
理科も社会も2011年度入試以降比較すると正答率が10%を切る問題は共に5問程度しかなく、全体的に点数の取りやすい(取らなくてはいけない)科目と言えます。
本年も初日の3教科は点数が振るわず、2日目で取り返しすことができた生徒は合格に結びついたのかもしれませんね。
以上です。