理系と文系

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です!

「文理選択」「理系離れ」「文高理低」など時々耳にする言葉だと思います。

中学生の場合は高校受験の際に「理数科」を考える時に初めて意識するかもしれません。

また、高校1年生は2年以降の文理選択や科目選択が決まった時期ですね。

今回はその理系と文系に関して紹介していきます。

理系と文系の区別

理系と文系には明確な区別はありません。昔は文系は暗記、理系は計算なんて言われていた時期もありましたね!

一般的に理系科目は「数学・理科」、文系科目は「国語・社会・英語」と区別されることがありますが、

大学の入試科目を中心にみると

理系は「数学・理科・英語」が必要で、文系は「国語・社会・英語」が必要で、英語はどちらかに分けることは出来ません。

高校生の文理選択

高校2年生時から文理が分かれる高校では、夏休み明けには決めなければいけなくなります。

「選んでみて自分に合わなかったら変ればいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、今のシステムだと上手くいかないことが多いんです。

例えば文系を選んだ場合「数学B」を学習ない学校もあるため、理系の大学を受けることができない事も多くなります。

もちろん自学や塾で取り返すことは出来ますが、大きなアドバンテージになります。

こうやって文系の人が理系に変わることを「理転」といい、逆に理系から文系に変わることを「文転」と言います。

つまり将来を考える上で、文理選択は非常に大切になります。

大学学生数による理系文系比較

説明してきたように、文系・理系は大学受験に向けて大きな意味があります。

一般的に「文系7割、理系3割」と言われていますが、ここを詳しく分析してみました。

まずは大分類の学科別の生徒数と割合です。

学科大分類別学生数【2019】
学科国立公立私立合計
人文科学30.918.7315.5365.1
法学・政治学15.92.2139.4157.5
商学・経済学34.921.6403.7460.2
他社会科学14.013.8190.8218.6
教育60.02.5126.8189.3
芸術3.46.063.572.9
理学29.13.545.478.0
工学123.621.8235.4380.8
農学30.64.442.477.4
医学29.95.221.957.0
歯学3.30.611.215.1
薬学5.62.165.272.9
看護・保健19.920.8147.1187.8
家政1.32.767.671.6
その他34.812.8157.4205.0
合計437.2138.72033.32609.2
出典:  単位:千人
国公立学科大分類別学生数割合
私立学科大分類別学生数割合
大学合計学科大分類別学生数割合

こうみると国公立と私立で学部学科の偏りがあることが見受けられます。

次に大分類の学科別を理系と文系に振り分けて比率を出しました。どちらになるかあいまいな学科は1:1の比率で分けて考えていますので、本当に正確なデータではありませんが、傾向はつかめると思います。

文理比率【2019】
全大学文理比率
国公立大学文理比率
私立大学文理比率

ここからわかるように、国公立だけに絞ると理系の方が多い傾向にあります。こういうこともあり、理系は難しいと言われることが多いのかもしれません。

いかがだったでしょうか?

実際は千葉県内にある大学を例にすると、千葉工大や日大の理工学部は共通テスト利用であれば文系科目だけで受験が可能です。本来の意味の文系理系とは外れてしまいますが、細かく調べておく必要がありますね!