千葉県の小話【第2回】
千葉県の公立高校入試の国語には必ず漢字が出題されます。
内訳は漢字の読みが4問(8点分)、漢字の書きが5問(10点分)となっています。
その中で読みの問題を過去5年分分析してみると、正答率が30%をきる問題が2年に1度出題されています。
去年は「陶冶」が出題され、正答率はなんと3.9%という結果でした!
正解は「とうや」ですが、中学生には中々難しいのではないかと思います。
今回はそんな難読漢字ネタとして、千葉県の難読地名(今回は駅名として使われている)と名付けられた由来を紹介していこうと思います!
※由来がいくつもある地名がありますが、気になったものを勝手に選ばせてもらっています。
まずは当塾のある千葉市緑区にも、他地域の人からは読めないと呼ばれる地名が存在します。
当塾の住所である「おゆみ野」も「おゆみ」は「生実」と書き読みづらい漢字の一つだと思います!
①誉田「ほんだ」…八幡宮の祭神、誉田別命の名が由来。
②土気「とけ」…峠から転じた説、室町時代又は平安~鎌倉時代に存在した人の名前を取ったという説。
それでは教室を離れて他の地名を見ていきましょう!
③酒々井「しすい」…井戸から酒が湧き出したことが由来という説。
④(西)登戸「にしのぶと」…歌人千葉新介の「筑波根の峰の嵐を吹きおろすふじの波間を乃ぼり戸の船」にちなんで。
⑤(下総)松崎「しもうさまんざき」…「まつ(曲)・さき(山の先端)」で小橋側の曲流部に位置する丘陵の先端の意味が由来。
※まつ→まんに読み方がなっている理由ははっきりしませんでした。
⑥安食「あじき」…五穀豊穣を祈願したところ、翌年大豊作となり以来「食に安んずる」ようになったことが由来。
⑦木下「きおろし」…木颪から転じてという説、利根川周辺の材木を川で運んできて、この場所で降ろしたところという説。
⑧海鹿島「あしかじま」…明治中期まで海鹿(アシカ)の生息地だったため。
※アシカの語源に「アシシカ(葦鹿)」が転じたとする説、海に棲む鹿の意味で「アマシカ(海鹿)」が転じたとする説がある。
⑨求名「ぐみょう」…徳川家康が当時まだ名前のなかった求名付近を訪れたとき、「この地はなんという所か?」との問いに、とっさに家来が名を求められたのだから、求名にしようと「求名と申します」と答えたのが由来。
⑩海士有木「あまありき」…海士は漁師が住む場所、有木は有木城があったことに由来。
⑪飯給「いたぶ」…壬申の乱で大友皇子がこの地に逃げ隠れた時に、この地の住人が食事を与えたことが由来。
⑫飯山満「はさま」…狭間(はざま)から転じて。米(飯)が山ほどできて満ちた土地からついたという説もある。
⑬東浪見「とらみ」…泥海(どろうみ)の名前が転じて、泥海→とらみ→虎見→東浪見となったことが由来。
他にも読めない・読みづらい地名はあると思いますが、今回はここまでです!
テストに向けて読みずらい漢字はなんとなくにしておかず、必ず読み方を確認していきましょう!