令和4年度千葉県公立高校学力検査の結果⑤

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です。

前回に引き続いて令和4年度千葉県公立高校入試について分析していきます。

今回は理科について分析していきます。

昨年との変化

平均点は54.6点→52.7点と約2点下がりました。令和2年度の前期は50点を下回っていましたが、比較的理科は平均点が50点台後半あたりになることが以前は多く、近年は下がってきている傾向です。

これは以前より正答率の高い問題が減ったことが影響していると思われます。

また大問構成は昨年と変更はありませんでした。

問題分析

正答率の観点から見ていくと、正答率が50%以上の問題が51点分とほぼ平均点と同じとなっています。

また正答率が20%以下の問題は8点分しかなく、正答率が10%以下の問題はありませんでした。これは例年同じ傾向にあり、理科も比較的難しすぎる問題は少なくなっています。

分野別にみていくと地学分野の正答率が47.7%、化学分野の正答率が48.5%と、化学・地学分野が解きにくかった問題だと言えます。例年は物理分野の正答率が最も低くなる傾向にあります。昨年も地学分野は正答率が40%台(物理は30%台)でしたが、それ以前は50%台後半から60%台と比較的簡単だったため、暗記だけでは対応が難しくなっていたのでしょう。

全体的に漢字指定の問題はなく、本番では点数を取ることだけを考えれば曖昧な問題は無理に漢字で書かない方がいいと言えるでしょう。※本番以外は漢字で覚えた方が理解力が上がるため、漢字で書いて解く必要があります。

最後に完全回答問題が8問もあり、この点も平均点が伸びなかった理由だと思われます。

全体総括

理科は全分野がバランスよく出てくる科目なので、常にバランスよく学習する必要があることを改めて思い知らされた問題でした。また難しすぎる問題が少ない分、過去問演習などでは点数を取るためには正答率だけで問題を選別して学習するのではなくすべての問題に挑戦していくことが必要です。