令和4年度千葉県公立高校学力検査の結果②

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です。

前回に引き続いて令和4年度千葉県公立高校入試について分析していきます。

今回は国語について分析していきます。

昨年との変化

平均点は52.8点→47.7点へと5点ほど下がり、50点を切ってしまいました。

大問構成は昨年と同じで、配点バランスも説明的文章と文学的文章で1点づつのずれ程度でした。

問題分析

小問ごとに分析していくと、全体正答率が50%以上の問題が50点分となっていて比較的簡単な問題が少なくなっています。

また全体正答率が20%以下の問題が26点分(更にそのうち全体正答率が10%以下の問題が10点分)となっており、この割合は例年に比べ非常に高くなっています。言い換えれば非常に難易度が高い問題が含まれていると言えます。

つまり正答率20%台の問題まで全て解くことができても74点しか獲得できない状況となっていました。

問題ごとに見ていくと気になる箇所が2つありました。

まず漢字の難易度が例年より上がっていました。

読みの「陶冶」、書きの「きゅうたい依然」はそれぞれ正答率が3.9%、7.1%と圧倒的に低くなっています。

「陶冶」に関しては学校の教科書に出ているか疑問ですし、中学生がまず使わないと思います。「旧態依然」に関しても意味を知っていないと漢字が想像できません。

もう一つは文学的文章の問題の一つ。

該当する一文を選び書き出す問題となっていますが、正答率がなんと0.6%。つまり1000人に6人しか正解できていなかったわけです。

文学的文章の問題をそれぞれ見てみても、正答率が70%を超える問題がなく、非常に読み取りづらい作品だったと予想できます。

全体総括

一本化になって2回目の入試でしたが、国語は作戦構成が変わり今年は踏襲されていたので、しばらくはこのパターンで続いていくと思われます。

2年間だけの傾向ですが、漢字の書き・説明的文章の読解・文学的文章の読解の難易度が高く、得点差がつきやすくなっています。入試に向けてはこの辺りを中心的に対策していくことが大切になります。