令和7年度(2025)千葉県公立高校入試(国語・数学・英語)
鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です!
前回に引き続き令和7年度千葉県公立高校入試結果について分析していきます。
前回の記事はこちら
今回は国語・数学・英語の3教科の詳細を分析していこうと思います。
国語
平均点:56.6点(前年50.4点)
点数配分
分野・内容 | 配点 |
聞き取り | 6 |
漢字 | 16 |
文法、言葉の問題等 | 2 |
説明的文章(説明文) | 23 |
文学的文章(物語文) | 21 |
古典 | 20 |
作文 | 12 |
となっています。
点数配分に関しては昨年に比べ聞き取り問題の問題数が減り、古典の配点が上がりました。聞き取り問題が今後廃止されるための影響かもしれません。
正答率分析
正答率 | 配点(かっこ内は前年の配点) |
正答率50%以上の問題 | 49(39) |
正答率20%以下の問題(10%以下の問題も含む) | 7(28) |
正答率10%以下の問題 | 4(10) |
となっていました。
正答率50%以上の問題が前年より増え、正答率20%以下の問題が減っているため平均点の上昇につながっていると思われます。
マークシート1年目と2年目で結果が大きく変わっているため、「マークシート=簡単」ではなく問題レベルも様々であることがわかります。
また上記の通り、今年度の入試を最後に聞き取り問題が廃止されるため、これから数年は問題に慣れるのが難しいと思います。
最後に、得点分布は以下のようになっていました。

ピークが平均点より高いところにあり、正答率が上がった影響がみられると思います。
数学
平均点:52.0点(前年51.9点)
点数配分
分野・内容 | 配点 |
数と式(計算など) | 27 |
図形 | 40 |
関数 | 21 |
データの活用 | 12 |
となっています。
昨年に比べて数と式の配点が上がり、関数の配点が下がりました。図形に関しては変わらず高い配点となっています。
正答率分析
正答率 | 配点(かっこ内は前年の配点) |
正答率50%以上の問題 | 57(55) |
正答率20%以下の問題(10%以下の問題も含む) | 19(28) |
正答率10%以下の問題 | 10(14) |
となっていました。
正答率50%以上の問題ほほぼ変わらず、正答率20%以下の問題が減りましたが、平均点は前年とほぼ変わりませんでした。
難問が減ったにもかかわらず平均点が上がらないということは、正答率が50%を切った問題はほとんど解けない人が多かったのかもしれません。
つまり他教科に比べて極端に数学が苦手な人が多いと考えることもできます。
最後に、得点分布は以下のようになっていました。

全体的かなりいびつな分布になっています。60点~65点、65点~70点の割合が一番高くなっている一方、~15点までの割合を合計すると5%~6%くらいいることがわかります。
英語
平均点:47.1点(前年56.4点)
点数配分
分野・内容 | 配点 |
リスニング | 27 |
文法、文構造 | 15 |
短文読解 | 21 |
長文読解 | 17 |
対話文 | 12 |
英作文 | 8 |
となっています。
配点に関しては昨年と変わりませんでした。
正答率分析
正答率 | 配点(かっこ内は前年の配点) |
正答率50%以上の問題 | 45(66) |
正答率20%以下の問題(10%以下の問題も含む) | 14(9) |
正答率10%以下の問題 | 5(5) |
となっていました。
昨年に比べて圧倒的に正答率50%以上の問題が減りました。平均点は一昨年並みに戻りここ4年間は大幅な上下が繰り返されています。
問題ごとに見ていくと、リスニングの正答率が全体的に高くなっていましたが、文法問題は1問を除いて正答率が40%に満たない結果となっていました。
教科書改訂が進むにつれ、学校では文法の重要度が減った授業になっているような気がします。しかし文法ができないと文章が読めるようにはならないため、結果的に英語力の二極化が進んでいるのではないでしょうか。
最後に、得点分布は以下のようになっていました。

だいぶ低い方に分布が集まってしまっている結果となっています。全体の40%近くが40点以下に集まってしまっています。
次回は理科と社会について分析していきます。