窒素

今回は水素・ヘリウムに続いて窒素について紹介していきます。

耳にしたことはある物質だとは思いますが、いざどんなものかと言われると説明に困る「窒素」です。

最近ではコンビニ各社が窒素を充填して食品の消費期限を延ばすなどの方法にも使われています。

【窒素の特長】

無色・無臭

・融点は₋210℃・沸点は₋196℃(液体窒素としての利用が有名)

・空気中の78%が窒素

・元素記号はNで英語表記のnitrogenの頭文字がとられている(英語のNitrogenはギリシャ語でnitron,nitrum「硝石」+gennao「生じる」から命名)

・ドイツ語ではStickstoff「窒息させる物質」という意味で、日本名の窒素はこれが由来

窒息させる物質と命名されたのは窒素のみの空間に生物を入れると死んでしまうためだそうです。

現在の知識からすると当たり前と思われますが、まだ科学が発展していないころはこのような実験を通して1つずつ解明されていたんですね。

現在の窒素の用途ですが、

・液体窒素を利用した様々なものの冷却(多すぎて書ききれません!)

・アンモニアの製造(最終的には肥料に利用)

・タイヤへの充填

などに利用されています。

こんな窒素ですが、体を作るタンパク質(アミノ酸)に必ず含まれており、窒素がなくなってしまったら生物はこの世から消えてなくなるでしょう。

逆に酸素と反応した窒素酸化物は大気汚染の原因となり(略称NOx)光化学スモッグの原因となります。

このように窒素は実はとっても身近な存在なんですね!