令和4年度千葉県公立高校学力検査の結果③

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です。

前回に引き続いて令和4年度千葉県公立高校入試について分析していきます。

今回は数学について分析していきます。

昨年との変化

平均点は59.3点→51.5点へと約8点も下がってしまいました。

また大問構成は昨年と大幅に変更されました。

大問は5→4と減りました。ただ今回の大問2・3・4がこれまでの大問3・4・5にずれたような内容になっています。

これまで10年以上変わらなかった「大問1計算問題が6問30点分」が崩れたことは数学が苦手とする生徒や簡単な問題で点数を稼ぎ安定させていた生徒には非常につらい変更だったと想像されます。

問題分析

小問ごとに分析していくと、今回の大問1は単純な計算問題が減りつつ旧来の大問1と2の混合問題だったとの見方もできますが、最初の正負の計算を見ても難易度が上がっていると見受けられます。

それもあってか低い点数の生徒の割合が前年より多くなっています。

もう少し細かく見ていくと、構成が変わって解きにくかったイメージばかりが先行していますが、1つ1つの問題は教科書の例題レベルの問題が並んでいる内容になっています。

但し、箱ひげ図の問題に関しては理解の差があったのか、正答率は20%を切っています。

最後の大問4では久々(H23年前期以来)に関数のグラフを書かせる問題が出ていたため、直近の過去問だけを対策していた場合は戸惑ってしまったと思います。

点数バランスからみると正答率50%以上の問題が57点分となっており、これが全て解くことができれば平均点以上とれることになります。

しかし正答率が20%以下の問題が25点分、その内正答率10%以下の問題が16点分となっており、非常に高得点を取ることが難しい問題だったと言えます。

全体総括

問題構成が大きく異なったため、入試を受けた生徒はテストが始まった瞬間に完全に調子を狂わせたと思います。また問題を分析していくと、構成が変わっただけでなく難問の割合が多く解きにくかったことは間違いないと思います。

基礎的な問題をしっかり押さえてけば60点程度は取れる問題だったと考えられますが、上位校を目指す場合(高得点を目指す)は例年の問題のとらわれない対策が必要だと思います。

今年度また大きく構成が変更になることはないと思うので、まずは基礎を固めていくことが大切だと思います。