理科はどんなところにに役立つのか

鎌取・おゆみ野・誉田の学習塾 大桜塾です。

今回も今勉強している内容ってどんなところで役立っているのかを紹介していきます。

第2回目は理科の化学についてです。

理科は生物、地学分野に関しては身近なものも多く知っておくと便利だと感じることが多いと思います。

しかし化学・物理はなんのために勉強するのかピンとこないことも多く、また苦手な人が多い分野です。

2012年、東京メトロ丸ノ内線の本郷三丁目駅の電車内で缶が破裂しけが人が出た事故をご存じでしょうか?

この事件は職場から強アルカリ性の業務用洗剤を、市販の缶コーヒー用のアルミ缶に入れて持ち帰ってしまったことによって起きた事故です。

強アルカリの水酸化ナトリウムを例にとると

Al + NaOH → Na[Al(OH)4] + H2

という反応が起き、水素が発生します。

この事故は上記の反応から水素が発生し、缶の中で膨張し爆発してしまったようです。

アルミニウムと水酸化ナトリウムの反応は代表的なもので、この知識があれば事故を未然に防ぐことができました。

また今回は水素の発生が原因ではありますが、強アルカリ性の液体を体表に浴びることが大変危険なため、けが人が多く出てしまいました。

また似たような気体の発生で言うと、トイレ掃除の道具に「混ぜるな危険」という表示を見たことがあると思います。

これは混ぜることにより「塩素」が発生してしまうために、呼びかけられています。

塩素はそれ自体に毒性があり、多く吸引してしまうと塩素中毒になってしまい、最悪死にもつながります。

このように理科の知識をしっかり持つことで自らを危険から守ることが可能となります!

数学の時とは異なる役立ち方ですが、勉強する意味が自分自身に直結する内容があるものだと思います!